僧侶プロフィール

祖聖大寺(そしょうだいじ)で副住職務めております加藤大周です

福岡県篠栗町の山奥にある高野山真言宗の寺院、祖聖大寺(そしょうだいじ)で副住職務めております加藤大周(かとうたいしゅう)と申します。

悲しみの中にあるご遺族の為、真言宗の作法で見送りたい

私の実家であるお寺はお葬式をしないお寺だったのですが、私がお葬式の作法を師匠から習った時にその内容に凄く感動しまして「悲しみの中にあるご遺族の為、真言宗の作法で見送りたい」と強く思っていました。

それと私の祖父の葬儀の際に読経して帰っただけの僧侶に請求されたお布施が120万円もの高額だったことに憤り。適正な布施代金で故人様を見送りたいと僧侶になった時から思っていました。

しかし私のお寺はお葬式の経験の無い寺…

しかし私のお寺はお葬式の経験の無い寺なので住職である父に葬儀の事を訪ねても「よく分からない」の一点張り。
そこでAmazonお坊さん便などの僧侶派遣会社に登録してお葬式への出仕を始めたのが一年前。

僧侶派遣会社とは、知り合いのお寺が無い方(葬式難民)と呼ばれる方や無宗教で信仰心も無いけれど家族の弔いはちゃんとしてあげたいという方、お寺の檀家などになって縛られたく無いという方の悩みに応じて登場した僧侶派遣サービスで、魅力はお布施が定額料金で宗教の勧誘が一切無い事。その場限りの付き合いも可能という従来の既成概念を壊す画期的なサービスです。

派遣で修行を積むもある疑問が…

そこで活動する中でお客様に感謝され着実にやり甲斐を感じていたのですが、1つの疑問があったのです。
それは仕事の依頼が少な過ぎるということ。
自分で言うのもなんですが、お客様からの評価も高く満足して頂いていたのです。

それなのに葬儀の依頼が少ない。僧侶派遣会社の役員に話をした所。

役員「実は依頼者の場所から1番距離の近いお寺さんに出仕をお願いする事が多いのです」

私「なぜです?」

役員「その方がお坊さんの遅刻のリスクが少ないでしょ?笑」

派遣の世界では僧侶が選ばれる理由は近いから?

私は落胆しました。僧侶の実力では無く、距離の方が重要なのか?
沢山の方に真言宗の葬儀によって癒しを感じてもらえると思っていたのに。

その話をある他宗派の僧侶に話した所「加藤さん。そんなに葬儀に出仕したいなら待ってるだけじゃダメだよ」と言われました。

私はその時「そうだ!自分で自分を派遣しよう!」と思ったのです。

私が「みんなのお坊さん」という、この活動を始める事を知った僧侶達からは「お布施の概念を冒涜している!」「お前みたいな小僧がでしゃばるな!」と言われ地元では孤立状態になってしまいました。

みんなのお坊さんをはじめたわけ

そこまでして、何故私が葬儀の場面に介在したいかというと、人は誰しも親しい人を喪失すると起こる深い悲しみ(グリーフ)が起きます。

グリーフ状態に入ると身体や精神に異常が出てしまう。これ自体は自然な反応なのですが、亡くなってから1週間の間にどれだげ故人様に尽くせたか?しっかり送り出せたか?という気持ちを持てたかどうかが、後のグリーフからの回復に大きな影響を及ぼすターニングポイントになります。

その大切な時期に行われるのが葬儀であり、その大事な儀式に関わっていくのが宗教家の使命と思っているからです。

気軽に葬儀をお願いできるお坊さんが居ないという悩みや敷居が高くて利用しにくいという悩みを解決する為にこの「みんなのお坊さん」というサービスを始めました。

葬儀を通して仏教に触れる機会をもって頂き生き方を見直すような儀式が遂行できる様、務めて参ります。

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